残業代0制度法案が通ったら日本はなお一層衰退する

政府が残業代0制度を打ち出しているがこのことに賛否両論出ているようだ。もちろん賛成するのは企業側だけであるが。でも、この残業代0というのは一体どのような考えで作られた制度なのであろうか。


政府側としては年収1000万円以上の高度な職業能力を持つ労働者を対象にしていると言っている。そのために、その他の労働者については現行のまま残業代は給付するというのである。


しかし、この高年収の人の残業代をなくすというのもおかしな話である。能力がある人間は残業するのが当たり前という風潮になりかねない。そうなると労働意欲はなくなり、生産性の低下につながるのは目に見えている。


日本は共産圏の国ではない。働けば働くほど裕福になる資本主義の国である。資本主義の原点を忘れたかのようなこのような制度は日本の国力そのものを落とし込むものであるのは目に見えている。


なぜ、このようなばかみたいな制度を政府は推し進めようとしているのだろうか。企業側に旨味があるように見えるこの制度であるが、実は自分の首を占めるだけのことである。


労働意欲のない企業が成長するはずなどない。労働に対する対価として賃金がある。その賃金をもらわなければ労働する意欲はなくなり、生産性は明らかに低下するはずだ。


この馬鹿げた制度が蔓延する時が来たら日本はおしまいだろう。